QuickSeries

導入事例

生産設備の見える化で
「経営の意思決定のスピード化」と
「現場の改善」に成功

(左)株式会社HOWA 代表取締役副社長 平山 諭様 (右)ニュートラル株式会社代表取締役社長 小屋 晋吾様

(左)株式会社HOWA 代表取締役副社長 平山 諭様
(右)ニュートラル株式会社代表取締役社長 小屋 晋吾様

米国工場改善の経験から「工場の視える化」は必要不可欠と感じていた

■御社の事業についてお聞かせください

 弊社は国内外で自動車内装部品の企画、開発、製造販売を手掛けています。近年、カーボンニュートラル、SDGsの高まりでリサイクルや再生エネルギー活用など話題になっていますが弊社は約60年前からアパレル業界の端材を利用してフェルト製造に関わり、フェルトを加工して多くの自動車部品を造りだしてきました。

 自動車業界はEV化の流れが加速しており変革期にありますがEV化によりさらに車内外の吸遮音化は重要視されビジネスチャンスになると捉えています。引続きOEMに注目されるような新しい素材開発や新規性のある提案を行なっていくとともにカーボンニュートラルや“0”エミッションにつながるような商品開発にも積極的に取組んでいきます。

事業についてお話しされる平山様
事業についてお話しされる平山様
60年前から、リサイクル材を活用するなど、環境への配慮、SDGsを意識された事業方針を基盤にさらなる挑戦をされている姿をお伺いする事ができました。

■生産現場の改革や工場の見える化を進めた理由をお聞かせください

 2011年アメリカの工場へ赴任したとき、ITシステムはあるものの実際の業務と一体感がなく機能しておらず“オフィスと現場が分断された状態”でした。そこで改革プロジェクトを立ち上げて現場やオフィスワークの困りごとの吸い上げ、業務のあり方、標準化を検討しました。異業種の他社のシステム等参考にしながら生産管理システムを構築しました。また、生産管理システムに留まらず品質管理、PM管理、仕入、売上管理、人事、財務管理も取り込み、同システムで業務を行うようにしました。これにより、“オフィスと現場が一体”となりました。

 アメリカ4工場はこのシステムでつながり業務の標準化と管理ロスの低減に大きく貢献しています。今ではカナダ及びメキシコ拠点でも同様の活動を行ない成功を収めています。

現地・現場で導入状況を確認
現地・現場で導入状況を確認
海外拠点でのシステムを導入する事は、非常に難しいです。
その中で、システムを導入し、業務との連動したモデルを作り上げた経験が、今回の導入の原点であると感じました。

■海外でのシステム導入から日本の業務を見られて、どのような問題点を感じられましたか

 2018年日本に戻ったとき、国内工場はほとんどが“手作業で個人に頼ったムリムダな作業”を行なっていました。個人の力量に頼らず“標準化を推し進めていくにはIT化が必要”との判断で改革プロジェクトを立ち上げて検討を進めてQuickNavi(クイック・ナビ)を導入することを決定しました。

 これまで手で行なっていた作業をIT化して現場管理の負担を軽くするとともに、生産情報が現場でもオフィスでもリアルタイムで確認出来るようになり不具合発生時のアクションがよりすばやくなってきました。また、全拠点導入後は生産状況、在庫管理等が容易になることで本社、工場間の連携がスムーズになり業務の効率がよりいっそう高まると思います。これらの結果が製造原価の早期把握に直結して“経営の意思決定のスピード”を速めていくものと確信します。

日本では、個人が多能工化する問題は、他社からも聞いております。その点を問題視し、ITを利用する事で標準化、また現場の「うれしさ」に、QuickNaviが貢献でき、光栄です。

業務効率と従業員の業務改善意識向上

■導入後の現場はどのように変わりましたか?

 日次の実績集計が手作業からシステムによる100%自動化が実現でき、現場の人間はみんな喜んでいます。試験的な導入でしたが、他の工場から「早くうちの工場にも入れて欲しい」という声があがり、国内全工場に導入を広げています。

 現場にはITが苦手な人もいるので、新しいシステムを入れる事に反対意見があがることも想定していましたが、QuickNavi(クイック・ナビ)はとてもシンプルなユーザーインターフェース(UI)と操作性なので、そのような声は聞かれませんでした。むしろ、「このようにすればもっと見やすくなるのではないか、使い易くなるのではないか」と現場の人間自らが考えるようになり、各工場、創意工夫してシステムを使っています。

 また副次的効果として、現場の「意識改革」がありました。QuickNavi(クイック・ナビ)の画面を見ればひと目で計画と実績の進捗状況が分かるので、「この調子で頑張ろう」とか、「自分のラインは少し遅れているからもう少し頑張ろう」と目標達成の意識が生まれてきました。管理者としては、各工場基準のバラバラの報告書が上がってくる状況から標準化された数値の報告書がリアルタイムで確認できるようになり、とても助かっています。

「システムありき」だとせっかく導入したシステムが使われないということがありますが、
「誰のための」ということが明確だと業務に役立つシステムになります。

現場目線のソリューションと提案力

■なぜ、QuickNavi(クイック・ナビ)を選定したのか教えてください

 生産管理システムの導入を決めてから大手メーカーや有名メーカーだけでなく、セミナーや展示会にも足を運び、かなり情報収集をしました。しかし、カタログやパンフレット、製品HPからの情報だけではどれも横並びで機能の差がわからなかったので、各社の担当から直接話を聞きました。正直に言うとニュートラルのQuickNavi(クイック・ナビ)は導入実績も少なく、カタログからは魅力が伝わらなかったが、説明を受けた後は、自社に最もフィットしていると感じました。なぜならば私たちが最も必要としていた「視える化」にフォーカスしたシステムで、何よりポイントだったのは、シンプルで簡単に誰でも使える設計がされており、現場のITが苦手な人でもこれなら使えると思ったからです。

 また、「Aの部分は何とかならないか?」と要望を出せば、グループ会社のネットワークやフットワークの軽さを活かし、「この会社の製品を使えば実現できます」というように私たちが欲しい情報をスピーディーに届けたくれたのも選定のポイントになりました。
QuickNavi(クイック・ナビ)の歴史は浅いですが、実績を重ねて成長していくソリューションだと思います。

現場の導入状況をお話しされる村木様
現場の導入状況をお話しされる村木様
自社のサービスに拘るのではなく、お客様に最適な提案をすることをモットーにしているので、
「提案力」を評価いただけるのは営業冥利に尽きます。

スマート工場の実現

■今後の展望についてお聞かせください

 「視える化」をキーワードに生産管理システムの導入を進めていますが、現在のステータスとしてはこれからSTEP2が始まるところと考えています。STEP1では生産現場の状況、人の動きの見える化、そしてSTEP2では在庫や治具などモノの見える化の実現を目指しています。導入プロジェクトがスタートした時は意識していませんでしたが、私たちが目指しているところはまさに「スマート工場」であることに最近気が付きました。

 一般的にスマート工場化のプロセスとして①見える化、②制御、③自働化と言われますが、私たちのプロジェクトでもQuickNavi(クイック・ナビ)で見える化、機器の制御や在庫の管理を実施する。そして最終的にはそれらのプロセスを自働化して競争力のある生産現場をつくることを目指しています。ニュートラルさんはスマート工場ソリューションに力を入れられているので、これからも力強いパートナーとして一緒に進んで行きたいと思っています。

今後の展望をお話しされる三原様
今後の展望をお話しされる三原様
スマート工場の実現は日本の製造業にとって絶対に必要だと考えています。
当社も技術を磨き、知見を広めスマート工場ソリューションを拡充していきたいと思います。

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